特 集
花粉症予防
花粉症は、患者さんにとって原因となる花粉(アレルゲン)が飛散する時期に限って発生するアレルギー性結膜炎を伴ったアレルギー性鼻炎の事です。
今年春先から初夏にかけて、ヒノキ、雑草が多く症状が出現している様です。
◆花粉症の診断◆
検査による診断の決め手は、花粉(アレルゲン)に抵抗する物質(IgE抗体)の証明と、鼻水の中の好酸球の増加です。また、予想されるアレルゲンを鼻や目にたらして症状が出ることが確認できれば、間違いなく花粉症だと診断されます。
治すにはよほどの努力が必要です。 しかし、薬で症状を軽くして、シーズンを 乗り切るのはそうむずかしくはありません。 毎年のことですから、シーズンの少し前 から治療を始め、シーズン中はずっと治療を続けるのが肝心です。
◆花粉症の予防◆
花粉症を完全に予防するのは難しいが
しかし日常生活の工夫によって、ある程度は防げます。
- 花粉の多い場所、すなわちアレルゲンとなっている植物が繁殖している地域には近寄らない。
- スギの花粉シーズンには窓は出来るだけ閉めて、室内に花粉が入らないようにする。よく掃除をして、侵入した花粉を除去します。
- 外出時にはマスクや眼鏡を着用し、帰宅後はうがい、洗眼をする。よく鼻をかむ。コンタクトレンズは使わない。
- 外出時には衣類にも花粉が付着しやすいので、外側のすべすべした木綿と化繊の混紡のようなコートがよい。毛織り物はつきやすい。
- 布団を干す場合は、木綿や化繊の布をかぶせる。